BBANALY プロ野球データ分析

NPBのデータから、野球に関する議論や迷信を検証していくブログです。

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ファウルゾーンが1[m^2]減ると得点は何点増えるのか(4)

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この記事はファウルゾーンが1[m^2]減ると得点は何点増えるのか(3)の続きになります。

 

4、ファウルフライによる得点期待値の減少を求め、3で求めた数字と掛け合わせる。

前回、ファウルグラウンドの面積が1[m^2]減ると、0.000401個ファウルフライが減ることが分かったので、次は得点に換算します。

 

ファウルフライによる得点期待値の減少分ですが、デルタベースボールリポート1(2017 水曜社)から、ファウルフライ1個当たり、得点期待値は0.266点減少することが分かりました。すなわち、ファウルフライが1個減ると、得点期待値が0.266点上昇することが分かります。

 

0.000401 × 0.266 ≒ 0.000107 より、

ファウルゾーンが1[m^2]減ると得点は0.000107点増える

ことが分かりました。

 

単位があれすぎたので、2つほど例を挙げてみます。

 

今年改修されるZOZOマリンですが、現在ファウルゾーンの面積が3860[m^2]です。

もし、改修によってファウルゾーンの1/3が無くなったと仮定すると、

3860 × (1 / 3) × 0.000107 = 0.138 より、

0.138点程度得点が増えることが想定されます。

 

また、ファウルゾーンが最も広いZOZOマリンと、最も狭い楽天生命パークでは、ファウルゾーンの面積が

3860 - 2207 = 1653[m^2]

違うため、この面積を得点に換算すると、

1653 × 0.000107 = 0.177 より、

ファウルゾーンの広さのみの影響によって、得点が0.177点程度変動することが想定されます。

 

 

 

おわりに

一応それっぽい結果は出てはいますが、なんせ回帰に使ったデータが10しかないので、2017年度以前のデータも使用すればもっと精度の高い結果が出せそうです。

また、ファウルゾーンに関してですが、ベンチよりも外野方向では球場ごとに(変な表現ですが)個性が出るのに対し、バックネット方向のファウルゾーンはそれほど球場によって差がないように思います。そのため、どのポジションが捕ったファウルフライなのかを区別して集計を行えば、違った結果が得られるのかもしれません。

 

 ファウルゾーンが狭くなることによって、プレーする側が戦術を変えるようなことは無いと思うので、フィールドシート設置は肯定派ですが、選手の捕球をお客さんが遮ることが物理的に可能な構造は好ましくないと思っています。 

ただでさえ強烈なファウルボールが飛んでくる危険な環境なので、最低限防球ネットの設置は必要だと思いますが..

大きな事故でも起きない限りそんな流れにはならないのでしょうか。

 

(完)