BBANALY プロ野球データ分析

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ある試合の打撃成績を予測するには?(2)

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ある試合の打撃成績を予測するには? の続きです。

 

前回、「ある試合」と「ある試合の直近n試合」の成績の相関係数を求めることで、「ある試合の直近n試合」が「ある試合」の成績( = 調子)を予測できるのかということをやりました。

結果、nを1~10の10通りで試したところ、相関はほとんどありませんでした。

 

この結果に対する考察として、

  • 「シーズン通算の成績」と「直近n試合の成績」が大きくかけ離れているときだけを対象にして調べれば、もっと相関があるかも
  • 直近5試合⇒未来の1試合ではなく、直近5試合⇒未来の5試合とするなど、成績を予測したい試合を増やせば、もっと相関があるかも(成績が収束してくるから)

の2つが思いついたので、今回はとりあえず、このうち2つ目の方を反映して再び調べてみました。

 

「直近n試合」について、n = 5, 10, 15, 20 の4通りを考えます。

「未来のm試合」について、m = 3, 5, 10 の3通りを考えます。

 

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直近n試合と未来のm試合の成績から求めた相関係数

 

行(5, 10, 15, 20)が「直近n試合」のnにあたり、列(3, 5, 10)が予測したい「未来のm試合」のmにあたります。

 前回よりも少しだけ相関係数が大きくなりましたが、ほぼ相関はありませんでした。

参考に、シーズンwOBAとの相関も掲載しています。他のどの値よりもシーズンwOBAとの相関係数の方が大きくなっていることが分かります。

少なくともシーズンwOBAとの相関係数よりは大きな数字をはじき出せなければ、予測するツールとして有効とはいえません。シーズンwOBA見ればいいじゃんってなるので。

 

次回は先ほどの考察のうち、1つ目の方も反映させてみたいと思います。