BBANALY プロ野球データ分析

NPBのデータから、野球に関する議論や迷信を検証していくブログです。

最低限必要な盗塁成功率は何%か

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盗塁はハイリスク・ローリターンのギャンブル

 TV中継等でも具体的に必要な盗塁成功率について言及する解説者が増えてきた感がありますが、いまいちど整理しておきます。

 盗塁は成功すれば塁が1つ進み、失敗すればアウトが1つ増えるというギャンブルとみることができます。そのため、成功したときに増える得点期待値と、失敗したときに減る得点期待値が分かれば、最低限必要な盗塁成功率を求めることができます。

 盗塁には様々なシチュエーションがありますが、今回は一番多い状況であろう、nアウト1塁での盗塁について検証していきたいと思います。

 

得点期待値の変動

 得点期待値の変動を表にまとめました(得点期待値は1.02 - Essence of Baseball | DELTA Inc.より抜粋)。

  盗塁前 盗塁成功 盗塁失敗
0out 1塁 0.807 1.059 0.233
1out 1塁 0.478 0.682 0.087
2out 1塁 0.204 0.305 0

 この表を基に、必要な盗塁成功率を求めていきます。

 

結果

計算した結果、こうなりました。

状況 最低盗塁成功率
0out 1塁 0.695
1out 1塁 0.657
2out 1塁 0.669

 

まとめ

 nアウト1塁から盗塁する際は、最低盗塁成功率が65~70%ほど必要なことがわかりました。盗塁が及ぼす投手への影響や打順の巡り等を無視した結果ですので、ご注意ください。